ミステリー

この話は私自身公表を躊躇っていたのですが、この日記のネタが切れ掛かっているのでお話します。

私の教室は道路に対し駐車場を確保している為、歩道から車一台分引っ込んでいるのです。
ですから強風の日には、両側の建物より引っ込んだ教室入口付近にどうしてもゴミなどが吹き溜まって、頻繁にゴミ拾いをしないととても汚いのです。

北海道を襲った暴風雨の先日もその様な状態で、掃除をしてもすぐにコンビニ袋やお菓子、サンドイッチ等の包み紙、食べ残して捨てた蒸し饅頭やおでんの具が散乱して溜まってしまいました。

この日最後の授業を終え強風の為ガタガタ鳴っている窓の外を眺めてみると、暗闇の中看板の照明が漏れ照らす駐車場には、雨に打ち付けられアスファルトに張り付いているゴミが点々と見えました。

ただのゴミ拾いだって気分の良いものではないのに、雨に濡れているゴミを拾うのはもっと気持ちが悪いのです。
風が強く傘もさせず、ゴミを拾う道具等無いので、雨に打たれながらとにかくパッパと素手で済ませる事にして外に飛び出しました。

左手に持った大きめのコンビニ袋に、グチャグチャに濡れたティッシュペーパー、開いて張り付いている雑誌、中にスープが少し残っているカップ面のカップ等を片付けて行きます。

最後に看板ポールの根元に固まっている濡れ新聞の束に手をかけたところ・・・、
異常に重い。
見たところ2部程度の新聞が丸まって重なり、持ち上げると滴り落ちる雨水と一緒にクタッと折れ曲がると予想していたのですが、それの中には何かあり、新聞紙はそれを包んでいると思われました。

触った感じは表面が柔らかく、強く掴むとすぐ下には芯がある感じの幅10cm~15cmに太くなる30cm程の長さの物体。
思わず手を引っ込めてしまった私でしたが、触った感じから脳裏に浮かんだのは、バラバラ死体の手首から肘までの部分。
触った感じも人の腕って感じでした。

雨に打たれていることも忘れ、暫し観察をしたのですが、何しろ暗くてよく見えません。
だた破れた新聞の隙間から見えるのは、褐色の物体を切ったと思われる白く浮かんだ断面の一部。
骨か・・・?
とにかく両手で掴んで教室に持ち帰ることにしました。

で、明るい教室のシンクの上でその物体を確かめる為、何枚も包まれた新聞紙を剥いでいくと・・・。

うぁああああ~、なんだこりゃ~!
なんと!太い筍でしたぁ~。
この辺りの筍は笹竹なので、アスパラみたいに細いのです。
が、今回お目にかかった筍は、多分モウソウ竹っていうのでしょうか、太い奴で表面は茶色の皮で覆われた、筍の里というチョコレートみたいな形でした。

けど真面目に外では気持ち悪かったのですが、例え腕だとしても教室の前に置きっ放しに出来ませんからね。
他の物が浮かばず、ちょっとドキドキしてました。

はい!という訳でバンチャ(バンブー・チャイルド)話でした。チャンチャン♪

あっ、その筍、誰か所有者がいるのでしょうが、1日私が自宅で保管し、名乗り出る者が居なかったので、我が家で食べる事にしました。
筍ご飯かなぁ~~~♡