いただきます!

今日の昼休み時間、「よお!先生、今時間良いかい?」
と姿を現したのは、半年以上前に卒業した”ダンディ”Aさん。(某製紙企業を退職した60代)

「お久しぶりです。あれ~、PC調子悪くなりましたか?」
「違う違う、先生からクリスマスコンサートの招待状貰ったらさ、以前仕事で使う鞄が欲しいなんて話し思い出してさ。」
「あ~、そんな話しましたよね。男は靴と鞄と腕時計が勝負だと盛り上がりましたよね。」
「でね、女房が先生に失礼だと言うんだけど、俺が働いていた時買って殆ど使ってない鞄なんだけど、もし良ければ使ってくれないかなぁと思って持って来たんだ。」と言って茶色のブリーフケースを紙袋から取り出しました。

遠慮と言う言葉を知らない私は、「えっ、いただけるんですか、ありがとうございます。」と受け取ったのですが、いつも使っている安物とは革と作りが違う。
「ちょっとAさん、これ貰っていいの?」
「いいよ、いつか使おうと思って取っといたけど、使わないからね。」
「大事にします。ありがとうございました。」
という事でAさんは帰って行ったのですが、見れば見るほど傷も無く、触れば触るほどガッチリ作られたただ物じゃない予感がしてきました。

貰った物の値踏みをする等、何ともサムシイ男なのですが、鞄の内張りに書いてあるスペルをネット検索!
ほ~出てきた出てきた。
シャネルのデザイナーだったのか。
等など見進めていくと、ネットショッピングのページ。
同じ鞄は無かったのですが、少しデザインの違うブリーフケースが出ていました。

飲んでいたコーヒー ブ~ッ!!!
私がイトーヨーカドーで買った現在使用中の黒い革のブリーフケースの3倍以上のプライス。
大事にしますAさん。
本当にありがとうございます。